当院の手術室はクラス1000(室内の清浄度の基準で、1立方フィート中に0.5ミクロン以上の粒子が何個浮遊しているかを表しています。
通常外気はクラス100万、通常の手術室はクラス10000〜50000です)のクリーンルームとなっており、最も高い清浄度が要求される人工関節などの手術が可能なレベルです。
当院は近隣の医療機関との連携を図りつつ、地域包括ケア時代の、地域に根ざした医療の提供者となるべく診療に当たっていきます。人生100年時代、より充実した人生を送っていただくため、運動器の健康管理は非常に重要と考えており、当院では整形外科を中心とした手術加療にも対応いたします。
当整形外科は常勤・非常勤医師含めて、全員が整形外科学会認定専門医を有しており、各分野の専門医師が診療に当たります。
また、腋臭症、ヘルニア、皮膚科・形成外科領域、耳鼻咽喉科領域の手術にも対応しています。
最新の4Kカメラを搭載した関節鏡にて膝・肩関節鏡視下手術を行ないます。
特に肩関節については、肩関節周囲炎(凍結肩)、腱板断裂などに対して積極的に治療を行ないます。法人グループでは年間100例以上の手術実績があり、全国から手術目的に多くの患者様が来院され、年々手術件数は増加しています。
また、リバース型人工肩関節置換術が行える数少ない医療機関の一つです。
変形性関節症や骨壊死症に対しては、適応があれば積極的に人工関節全置換術を行ないます。当院では、主にMIS(最小侵襲手術)で手術を行います。
特に、人工股関節については専用の牽引台を使用したAMIS(最小侵襲前方手術)という手術手技も採用しております。AMISはライセンス認定を受けた医師のみが行える手技で世界的にも認められた方法で、筋肉を一切切開せず、さらに他の組織間の軟部組織も可能な限り温存する特殊なアプローチです。高い脱臼抵抗性や早期のリハビリ・社会復帰に貢献しています。
変形性膝関節症については、年齢や活動性、変形の程度によって、関節温存手術(高位脛骨骨きり術)や人工膝関節置換術(UKA・TKA)を行い、患者様に最善と思われる方法を提案します。